西宮市にある広本歯科クリニックは、患者様お一人おひとりに寄り添った丁寧な歯科医療を提供しております。当院では、単に歯を治療するだけでなく、患者様の全身の健康とQOL(生活の質)の向上を目指しています。
このブログでは、皆様のお口の健康に役立つ情報や当院の取り組みについてお伝えしていきます。日々の口腔ケアや歯科治療に関する疑問にお答えし、皆様の健やかな笑顔をサポートしてまいります。
今回は、「親知らず抜歯後の食事」についてお話しいたします。
親知らずを抜いた後の食事管理
親知らずの抜歯後の食事管理は、抜歯後の傷の治癒を促進し、合併症のリスクを軽減するうえで非常に大切です。
今回は、親知らず抜歯後の食事について、時期ごとの注意点やおすすめの食事をご紹介していきます。
抜歯直後~当日の食事について
抜歯直後~当日の食事管理についてみていきましょう。
抜歯直後2~3時間
抜歯直後の2~3時間は、食事を控えることが推奨されます。その理由は以下の通りです。
麻酔の影響
麻酔により口腔内の感覚が鈍くなっているため、熱いものによる火傷や舌を噛むなどの怪我のリスクがあります。
血餅の形成
抜歯部位に、傷口を保護する「血餅(けっぺい)」が形成され始める大切な時期です。
抜歯したところで食べ物を噛んだり口を何度もゆすいでしまうと、血餅が作られなかったり、必要な量ができないことがあります。
麻酔が切れた後の食事
麻酔の効果が切れた後は、以下のような柔らかく、栄養価の高い食事がおすすめです。
- おかゆや雑炊
- 柔らかい麺類
- 具が小さめのスープ
- ゼリー状の栄養飲料
- ヨーグルト
- すりおろしリンゴ
これらの食品は咀嚼の負担が少なく、血餅を傷つけるリスクも低いです。
抜歯後数日間の食事
次に、抜歯後数日間の食事管理についてみていきましょう。
なお、親知らず抜歯後は、24~48時間後に腫れがピークに達することが多いため、腫れにより口を大きく開けにくくなり、腫れや痛みにより、通常の咀嚼が難しくなることがあります。
この時期は、以下のような食品がおすすめです。
柔らかい食品
- そうめんやうどんなどの柔らかい麺類
- リゾット
- 蒸しパン
- 豆腐料理
- 半熟卵
小さく切った食事
- そうめんやうどんなどの柔らかい麺類
- リゾット
- 蒸しパン
食事のポイントとコツ
親知らずを抜歯した後の食事のポイントとコツには次のようなものがあります。
治療をした側を使わない
可能な限り、抜歯した側と反対側の歯で咀嚼しましょう。
1.2.3.2. 口を大きく開けない工夫をする
スープやジュースなど液体化したもののほか、よく煮込んでドロドロにする、食材を小さく刻むなどすれば、何でも食べることができます。
治癒には十分な栄養が必要です。タンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取するようにしましょう。
避けるべき食品と飲み物
親知らずの抜歯後は、以下のような食べ物・飲み物は避けるようにしましょう。
- ナッツ、ポップコーン、硬いパンなどの固い食品
- キャラメル、ガムなどの粘着性の高い食品
- 辛い食品、酸っぱい食品などの刺激物
- 治癒を遅らせる可能性があるアルコール
- 極端に熱い、または冷たい飲食物
親知らずに関するお悩みは、当院へご相談ください
親知らず抜歯後の食事管理は、傷の回復を助けるためにも非常に重要となります。食事は柔らかいものから始め、徐々に通常の食事に戻していくことが大切です。また、個人差もあるため、痛みや違和感がある場合は無理をせず、担当医に相談することをおすすめします。
当院では、親知らずの抜歯に加え、患者様の状態に合わせた術後ケアも行っております。親知らずが気になる方、術後の管理で不安がある方は、お気軽に当院にご相談ください。